音楽スタジオをDIYで作るためには、事前に部屋の寸法を測る必要がある。
部屋全体だけでなく、窓やドア、コンセントやエアコンなど測れるものはすべて測っておこう。寸法だけメモするのではなく、部屋の図を作って寸法をメモしておくことで効率よくスタジオ作りを進めることができる。
今回は、DIYで音楽スタジオを作る事前準備の「寸法を測るポイント」を紹介する。
音楽スタジオの寸法を測る
音楽スタジオを作る前に、部屋の簡単な展開図を書こう。
A~D(壁)は、遮音シートや吸音材で防音することになるが、天井と床も防音が必要な場合は、展開図を書いておくほうが作業しやすい。
まずは、寸法を測るのに準備するものを確認しよう。
DIYで天井の防音をする場合は注意が必要だ。
遮音シートは重いので、しっかり固定しないと落ちてくる可能性がある。天井の防音が必要な場合は、遮音までの工事は業者に依頼するほうが安心。あるいは、YAMAHAやKAWAIが販売しているはめ込み式の簡易防音ブースを検討するのがおすすめ。
音楽スタジオを測るときに必要なもの
音楽スタジオにする部屋の寸法を測る
音楽スタジオの展開図A面~D面の寸法を3m以上のメジャーを使って測っていこう。
上図は、実際に僕がスタジオを作るときにA面の寸法を記載したメモをデジタルで再現したもの。スケッチを再現したデジタル図では抜粋して寸法を書いているが、実際はコンセントの寸法や位置も測っている。
部屋の寸法は、できるだけ正確に測ることが大事。遮音シートや吸音材を買う量にも影響するので、きっちり測ろう。
音楽スタジオの窓やドアの寸法と位置を測る
音楽スタジオの壁の寸法を測るときに、ドアや窓の寸法を測ることを忘れないようにしたい。
ドアの取っ手の寸法も測っておこう。ドアの防音もするときに必要になる。
カーテンレールは、ドライバーで簡単に外すことができる。重い防音カーテンを注文する場合は、カーテンレールをつけかえる可能性があるので、カーテンレールの寸法も測っておこう。
エアコンやコンセントの寸法と位置を測る
音楽スタジオの寸法を測るときには、エアコンやコンセントの寸法も測っておこう。
コンセントなど小さいものの寸法は、長尺のメジャーより定規が測りやすい。エアコンやコンセントの寸法を測ったら、どの位置にあるのかも展開図に書いておこう。床から何mm、壁の端から何mmのところにあるのか、できるだけ正確に測っておこう。
音楽スタジオの寸法をスケッチしておこう
音楽スタジオの寸法を測り終わったら、正しい寸法になっているかチェックしていこう。
ドアや窓など個別に測った寸法と部屋全体の寸法と合っているか(数字がおかしくないか)をチェックしておくことが大切。
音楽スタジオ作りには、たくさんの材料が必要になる。
防音工事用の材料は、部屋の寸法に合わせてカットしていくことになる。測った寸法が間違っていると、遮音シートや吸音材などの材料の取りが悪くなり無駄が多くなる。
音楽スタジオを作る費用をできるだけ抑えたい人は、最低2回は寸法を測り数字におかしいところがないか確認しておくこと。
たとえば、上図(STUDIO D面)であれば、端から540mmの位置に窓の右端がある。窓の幅は1800mmあるので、壁の幅である3140mmから540mmと1800mmを引けば、窓の左の寸法は、800mmになる。
念のため、窓の左側が800mmの寸法かを、実際に測って確認しておこう。最低限の寸法だけ測って計算で出すこともできるが、効率だけを求めず時間をかけてしっかりと数字の整合性を取ることがポイントだ。
音楽スタジオの寸法を測る(まとめ)
音楽スタジオの寸法を測るコツのまとめ。
寸法をメモするときは、mm単位で統一しておくと測りやすい。cmだと、2355mmのような寸法があったときに、235.5cmと小数点以下の数値を書く必要が出てきてわかりにくくなる。
寸法は間違えないように書きたいので、小数点以下の数値にならないmmで統一しよう。
音楽スタジオの寸法を測るときの8つのポイント
- 部屋の壁の寸法を測る
- 窓の寸法と位置を測る
- ドアの寸法と位置を測る
- ドアノブの寸法と位置を測る
- コンセントの寸法と位置を測る
- エアコンの寸法と位置を測る
- 簡単な図面を書く
- 必要な寸法を書いておく
音楽スタジオを作る前の準備では、部屋の寸法を正確に測ることが大切。何回か測って、寸法におかしな部分がないかをしっかり確認しよう。
音楽スタジオになる部屋の寸法を測り終わったら、展開図、壁の寸法、窓、ドア、コンセント類の寸法に抜けがないかチェック。
展開図に寸法を書いていくときは、ペンの色を2~3色用意しておこう。壁の寸法を黒、その他の寸法を赤など色分けしておくと、作業中に寸法を確認しやすい。色を使いすぎる必要はないので2~3色あれば十分だ。