音楽スタジオの作り方~防音室に必要な防音材料まとめ~

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音楽スタジオの作り方~防音室に必要な防音材料まとめ~
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音楽スタジオ(防音室)を作るためには、防音する材料を購入することになる。

必要な量を把握しておくと予算内で防音効果を出しやすくなるので、音楽スタジオの寸法を確認しながら材料を注文しよう。


目次

音楽スタジオ(防音室)に必要な防音材料を把握する

作りたい音楽スタジオのイメージをする


音楽スタジオ防音室)を作るときに必要な防音材料をそろえていこう。

僕が作った約7畳の音楽スタジオで使った防音材料を書いておくので参考にしてみてほしい。

僕の音楽スタジオ(防音室)のレイアウトを確認したい人はこちら>>音楽スタジオの作り方~部屋の寸法を測るときのポイント~


音楽スタジオ(防音室)約7畳で使用した防音材料

  • 遮音シート(厚み1.2mm x 幅940mm x 長さ10m巻)6本※2層の場合
  • 吸音材(250mmx250mm)384枚※全面の場合
  • マスキングテープ(幅50mmx長さ18m巻)6本
  • 両面テープ(厚み1.1mm x 幅20mm x 長さ10m巻)15本
  • ニードルフェルト(厚み10mm x 幅910mm x 長さ20m巻)2本


音楽スタジオ(防音室)を作るときには遮音シートと吸音材、両面テープの選び方がポイントになる。

安い材料で作って防音効果が出ないと意味がないけど、高い材料ばかりを買うと費用も跳ね上がってしまう。防音材料は、性能と効果のバランスを考えることが重要だ。

材料の使用料はあくまで目安だが、実際に使った量なので参考にしてみてほしい。

注意したいのは吸音材。吸音材を部屋中に敷き詰める場合、かなりの量が必要になる。遮音シートだけだと音が反響しすぎるので、吸音材は音楽スタジオ(防音室)の仕上げに重要な材料。吸音材の貼り方で音楽スタジオ(防音室)の仕上がりが全然違うのでしっかりと選びたい。

材料の中では吸音材が一番高い。無理に吸音材を部屋全面に敷き詰めることを考えず、予算から吸音材の単価と枚数を決めることが予算内で音楽スタジオ(防音室)を作るコツだ。


音楽スタジオ(防音室)の遮音に最適な遮音シート

音楽スタジオ(防音室)から外への音漏れを防ぐときに重要になるのが遮音シートだ。

音楽スタジオ内の音を外に出ていかないよう遮音シートを使って音を反射させる。音楽スタジオ(防音室)の広さが7畳までの場合、遮音シートは壁に1層貼るごとに3本みておくとよい。

ただし、僕の防音スタジオは大きい窓が2つあるので、窓のない部屋を音楽スタジオにする場合はもう少し必要になる。

おすすめの遮音シート>>効果と価格のバランスがいい扱いやすい遮音シート


遮音シートは遮音シートを重ねる貼り代分を足しておくこと

遮音シートは、できるだけすき間なく貼ることで防音効果を高めることができる。

遮音シートと遮音シートを貼り合わせるときは、シートを少し重ねて貼るので、貼り代分を考えて必要量を決めよう。遮音シートと遮音シートの貼り合わせ代は5mm~10mmはみておこう。


実際に僕が使った遮音シートはゼオン化成のサンダムCZ-12

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ゼオン化成 軟質遮音シート サンダムCZ-12


いくつかの候補のうち、サンダムの軟質遮音シートCZ-12を選んだ理由は重量(重かったこと)。

遮音は、重量が影響するので、同じような価格帯なら重い方が遮音効果は期待できる。僕は、1層貼ってみて音楽スタジオの防音効果があったので2層ともCZ-12を採用することにした。



音楽スタジオ(防音室)の吸音に最適な吸音材

音楽スタジオの作り方~防音室に必要な防音材料まとめ~

大量に買うときにおすすめの吸音材


音楽スタジオ(防音室)の材料を選ぶときに、一番迷うのが吸音材

吸音材の種類はたくさんある。一番施工方法が楽なのが吸音パネルだが、プライベートスタジオっぽく作るなら吸音材を貼るのがおすすめだ。

吸音材を買うときは寸法に注意しよう。多いサイズは、500mm x 500mm、あるいは250mm x 250mmになるが、500mm x 500mmサイズの方が貼るのは楽だと安易に考えないこと。

何もない正方形の部屋なら500mm x 500mmを貼る方が楽だが、実際はドアや窓、エアコンからコンセントまでいろいろなものがある。250mm x 250mmの方が、障害物をのけて作業しやすいので、250mm x 250mmを選ぶのが音楽スタジオをきれいに仕上げるポイントだ。

僕の場合は、天井を含め384枚必要だったので、コストとのバランスのいい吸音材を採用した。

予算に余裕がある場合におすすめの吸音材もあるので、財布と相談しながら吸音材を決めよう。どうしても予算オーバーになる場合は吸音材を全面に貼る必要はない。吸音効果が必要な場所に優先的に貼ることで吸音対策しよう。


吸音材を予算内で買う計算式

  • 吸音材の予算÷必要枚数=吸音材の1枚単価


吸音材を予算内で買うコツは、吸音材の必要枚数を先に計算すること。

吸音材に割り当てられる予算を必要枚数で割ることで、吸音材1枚あたりにかけられる金額は決まる。吸音材が音楽スタジオでもっとも費用の高い防音材料になるので、必ず計算しておこう。


おすすめの吸音材

音楽スタジオ(防音室)におすすめの吸音材は2つ。

吸音材は、使用枚数と予算、あとはデザインで決めよう。音楽スタジオ(防音室)を作るとき、防音効果だけで選んでしまいがちだが、音楽スタジオ(防音室)が完成したあとに、自分がわくわくできる吸音材を選ぶことが重要だ。


少量しか使わない場合におすすめの吸音材

YOPIN 吸音材
画像:amazon公式サイトより

レコーディングスタジオ用吸音材>>吸音材 30*30*5cm 極厚 ウレタンフォーム


サイズは300mmx300mm。

メリットは、溝に合わせてカットしやすいこと。

デメリットは、1枚あたりのサイズが小さいので枚数が必要になることと、貼り付ける手間がかかること。

部屋の大きさが7畳未満なら、手間はかかっても、500mmx500mmよりきれいに仕上げることができるのが魅力だ。


実際に僕が採用したONE STEPの吸音材

音楽スタジオの作り方~防音室に必要な防音材料まとめ~

吸音材を大量に貼るときにおすすめのONE STEPの吸音材


実際に音楽スタジオで僕が採用したのはONE STEPの吸音材。

採用の決め手は、吸音効果とコストのバランスがよかったこと。部屋全面に敷き詰めたい場合は、ONE STEPの吸音材がおすすめだ。

部屋のインテリアを見た目から大きく変えることができる。色もたくさんあるので、好みで色の組み合わせを決めることができる。見た目が派手でオリジナルな音楽スタジオ(防音室)を作りたいならONE STEPの吸音材。

注意点は、吸音材が圧縮されて送られてくるため、吸音材の復元に1日~3日かかること。

復元させるために吸音材を並べるにはかなりのスペースが必要になる。あとは、換気ができる部屋じゃないとニオイがこもってしまう。

デメリットはあっても、価格が安いことと、音楽スタジオ(防音室)が完成すると予想以上にかっこよく仕上がるのは魅力だ。


音楽スタジオ(防音室)作りで遮音シートや吸音材を貼る両面テープ

コニシ 強力両面テープ
画像:amazon公式サイトより

貼りなおすと壁紙が剥がれるほど強力な両面テープ


両面テープは、遮音シート、ニードルフェルト、吸音材ともに使うため、かなりの量が必要になる。

両面テープをどれぐらい使うかにもよるが10本では足らないと思っておこう。遮音シートは重いのでタッカーとの併用になる。

両面テープをうまく使うことでタッカーを打つ作業が楽になるので、両面テープの費用はケチらないようにしたい。


両面テープのかわりにブチルテープはどうなの?

最初にブチルテープがいいとの話もあって購入したが、作業性が悪い上に粘着性もいまいちだったので、両面テープとして使うことは個人的にはおすすめしない。

最初、僕はブチルテープがいいのかと思って大量発注し、実際はほとんど使うことなく無駄にしてしまった。


音楽スタジオ(防音室)作りに最適な両面テープの幅

僕が採用したのは、20mm幅の両面テープ

両面テープは15mmもあれば30mmのものもある。タッカーと一緒に使うのであれば、20mm幅で問題なく使えたので20mm幅のものを買うといいだろう。


実際に僕が採用したコニシボンドの強力両面テープ

コニシ 強力両面テープ
画像:amazon公式サイトより

貼りなおすと壁紙が剥がれるほど強力な両面テープ


僕が採用したのはコニシボンドの強力両面テープ。

さすがはコニシボンドの製品という感じだ。接着力は強く、きちんと貼ればタッカーを使わなくても遮音材を固定することができるぐらい強力だ。

もちろん、長い間メンテナンスフリーで使うためにタッカーは打っておこう。


芯の長さが10mm以上あるタッカーを買っておこう

近与(KONYO) SUN UP 2ウェイメタルタッカー強力型

音楽スタジオ(防音室)を作るときに使用したタッカー


音楽スタジオに必要な工具で紹介したタッカーがあると作業が楽になるので、持っていない人は買っておこう。

タッカーの芯は、10mm以上の厚みがないと遮音シートを止めることができないので、タッカーを買うときは芯の深さに注意しよう。


音楽スタジオ(防音室)を作るのに必要な工具

音楽スタジオ(防音室)を作るときに必要な工具を確認したい人はこちら>>音楽スタジオの作り方~必要な工具を揃えよう~


賃貸住宅では必須のマスキングテープ

3M マスキングテープ 525 50mm×18M
画像:amazon公式サイトより

両面テープをはがすときに壁紙を傷つけないマスキングテープ


音楽スタジオ(防音室)を作るときに、賃貸住宅の場合は必須アイテムなのがマスキングテープ

もし、模様替えをすることになったときに壁紙を傷つけずにすむのでできれば下地にマスキングテープを貼ってから作業を開始するのがよい。マスキングテープは、予算の範囲内でできるだけ幅の広いものを採用しておきたい。


マスキングテープは両面テープを直接壁紙に貼らないために使うだけじゃない?

マスキングテープで何かを固定するわけではなく、あくまで壁紙を傷つけないために使うと考えよう。

もし、ボロボロの部屋を音楽スタジオ(防音室)にするのなら、マスキングテープはなくてもよいが、貼っておく方が便利。

マスキングテープは、貼る予定の遮音シートや吸音材の寸法をボールペンで書いておくなど作業用のメモとしても使えるので、先に部屋中にマスキングテープを貼っておこう。


僕が採用したのは50mm幅のマスキングテープ

3M マスキングテープ 525 50mm×18M
画像:amazon公式サイトより

両面テープをはがすときに壁紙を傷つけないマスキングテープ


マスキングテープは壁紙に貼るだけなので、6本用意しておけば問題ない。僕が50mmを選んだ理由は、20mm幅の両面テープで遮音シートの固定できるかわからなかったから。

遮音シートを何層にもする場合、両面テープを20mm幅を2本ずつ貼ることも想定して50mm幅のマスキングテープを購入した。

両面テープをはがしたときに壁紙が剥がれるのが嫌な人は、幅の広いマスキングテープを買っておくのがおすすめ。


音楽スタジオ(防音室)で音を軽減する空気の層を作るニードルフェルト

音楽スタジオの作業手順5:ニードルフェルトを貼る

遮音シートを重ねるときにあいだに挟んでおくニードルフェルト


ニードルフェルトは多少の吸音効果もあるのが魅力だ。

遮音シートの上に貼って声を出してみると、反響が少なくなっていることがわかる。遮音シートを何枚も重ねるだけより、あいだにニードルフェルトを使って空気の層を作る方が音漏れを軽減できる。遮音シートを2枚以上重ねるつもりなら、あいだにニードルフェルトをはさんでおきたい。


ニードルフェルトをカットしたり貼るときには繊維が飛ぶので注意

ニードルフェルトは繊維が舞うので作業時にはマスクがあると便利。あまり引っ張りすぎると薄くなってしまうので取り扱いには注意が必要だ。


音楽スタジオ(防音室)で僕が採用したニードルフェルト

音楽スタジオ(防音室)に僕が採用したニードルフェルト。>>遮音シートを重ねるときにあいだに挟んでおくニードルフェルト

長さは10m巻と20m巻があるが、僕は使用量が多かったので20m巻を採用した。まっすぐ切るのが難しいが、すき間を埋めていくこともできるので便利。両面テープだけでなく、タッカーも打っておくと安心だ。


音楽スタジオ(防音室)の防音に必要な材料まとめ

アングラロックまとめver2


音楽スタジオ(防音室)を作るときに必要な防音材料をまとめた。

さっさと音楽スタジオ(防音室)を作ってしまいたい人は、僕が買ったものと同じものを買っておけば問題ない。注文するときは、若干余るぐらいの量を買っておくことをおすすめする。

僕は、足らない材料をホームセンターまで買いに走ることになり手間がかかった。

音楽スタジオ(防音室)はゴールではなく、完成した後に使う楽しみが待っている。DIYは時間との戦いなので、無駄な時間をかけないようにしておきたい。


音楽スタジオ(防音室)約7畳で使用した防音材料

  • 遮音シート(厚み1.2mmx幅940mmx長さ10m巻)6本※2層の場合
  • 吸音材(250mm x 250mm)384枚※全面の場合
  • マスキングテープ(幅50mm x 長さ18m巻)6本
  • 両面テープ(厚み1.1mm x 幅20mm x 長さ10m巻)15本
  • ニードルフェルト(厚み10mm x 幅910mm x 長さ20m巻)2本


次回は、音楽スタジオ作りの作業手順。

買ってすぐに取り付けできない材料もあるので、事前準備の時間に余裕をもつようにしよう。



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