日本のパンクロックと言えば、THE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)。
僕が生まれる前から活動しているTHE STAR CLUB。時代を超えて、今だから聴いておきたい日本のPUNK ROCKを紹介しておこう。
THE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)は、40年以上活動しているベテラン中のベテランバンド。稚拙な表現だが、日本のパンクロックのレジェンド。それなのに、レジェンド感はなくいつも現役。
THE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)のすごさはぶれない信念。今風のロックに行くことも、ブルースやジャズにいくこともない。THE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)は、最後までパンクロックで攻めるバンドだ。
今回紹介するベストアルバム>>『NOIZ ZONE』
パンクロックのTHE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)のいいとこどりのベスト盤!『NOIZ ZONE』
THE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)を知るなら、NOIZ ZONEを聴くのが一番。NOIZ ZONEを聴けば、THE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)のよさがわかる。
粗削りに見せて、THE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)のまとまっている演奏に驚く。世代じゃない僕にとって衝撃的だったのは、演奏と歌のアンバランスな違和感。自分もボーカルだからそう思うのか?!
アルバム『NOIZ ZONE』
- アルバム名:NOIZ ZONE
- アーティスト:THE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)
- 発売日:2013年6月5日
- 全19曲。
収録曲
- ATTACK SONG(New Recorded)
- AGGRESSIVE TEENS/10代の挑戦(New Recorded)
- NEVER ENDING FIGHT/明日なき闘争
- S.O.S./地獄の季節
- RED ZONE
- GROUND ZERO
- DEADLOCK STREET/反逆の街角
- ROCK’N’ROLL RIDER
- NOW AGAIN(TO THE BROKEN PUNKS)
- SOLID FIST
- BEAT THE BOOTS
- HARMLESS ROCK
- THE PUNK
- ACTION STREET/DEADLOCK STREET Ⅱ
- SILENT VIOLENCE
- ILLEGAL DIAL 696
- SLASH WITH A KNIFE
- KAMIKAZE BOMBER(SHOOTS A SHOT GUN!)
- BLACKGUARD ANGEL
\聴きたい曲が入っている/
パンクロック・アルバム『NOIZ ZONE』のここがかっこいい!
アルバム『NOIZ ZONE』の魅力は、バンドとしてのまとまりと完成度。
THE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)は、勢いだけのバンドではない。完成度の高い演奏をPUNK ROCKで披露するかっこよさとレジェンド感は圧倒的。
ボーカル『ヒカゲ』の巻き舌でメッセージ性重視の表現が魅力
THE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)は、弦楽器に個性がある。他のジャンルでも通用する演奏レベルでも、パンク精神を貫いている。
演奏レベルの高さとアンバランスな、粗削りにも見えるボーカル『ヒカゲ』。ヒカゲのライブパフォーマンスと存在感。THE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)は、ボーカル『ヒカゲ』の世界観のバンドだと感じる。
THE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)の歌はテクニックというよりは訴えかけるようなメッセージ性が魅力だ。聴けば聴くほど味があるボーカル、ヒカゲの他を寄せ付けない独特の世界はどこか中毒性がある。
日本語の表現が多く、日本らしさがあるのがいい。ストレートな表現が、今では珍しい感じだろう。日本語の歌詞で、初期パンクの衝動が色濃く残るバンドでは突き抜けている。
アルバム『NOIZ ZONE』おすすめの曲
アルバムから、パンクロックナンバーを5曲ピックアップ。THE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)の名曲を簡単に紹介しておきたい。
アルバムから1曲だけ選ぶなら19曲目のBLACKGUARD ANGEL。歌詞の強いメッセージとメロディアスなギターのポップパンクナンバーだ。
05.RED ZONE
さわやかなポップパンクチューン。ヘヴィーな曲が多いこのアルバムでさわやかな楽曲と言えるだろう。
07.DEADLOCK STREET/反逆の街角
ストレートな歌詞とそのままのタイトル。ロックンロールを感じる1曲。
12.HARMLESS ROCK
軽い感じの音、痛烈な批判をうまく作品にしている。歌を除く音だけなら、この曲がアルバムで一番聴きやすい。
18.KAMIKAZE BOMBER(SHOOTS A SHOT GUN!)
ノリやすさが重視された1曲。この曲で、あえてこの歌詞を放り込むあたりがザ・スター・クラブらしい。パンクが好きなんだなと伝わってくる曲。
19.BLACKGUARD ANGEL
ゴーイングマイウェイ。少年の反抗期の衝動をそのまま曲にした1曲。初めてザ・スター・クラブを聴いたときに、もっとも感動した曲だ。
歌詞のメッセージ性は、他の曲を寄せ付けない。聴けば聴くほどハマること間違いなし。曲としても、すごくわかりやすく耳に残る名曲。
\聴きたい曲が入っている/
THE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)の『NOIZ ZONE』は今だから新しさを感じることができるアルバム
THE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)が発売しているパンクロックアルバムでも群を抜いている。
収録曲数などのお得感だけなら他のアルバムもあるけど、選曲の良さならアルバム『NOIZ ZONE』。
万人受けしないボーカル『ヒカゲ』の個性は、中毒性がある。メジャー路線からは逸脱してしまっているかっこよさ。ひとつの時代を象徴した作品に仕上がっている。
新しい世代には、なかなか受け入れにくいアルバムかもしれない。
名曲『BLACKGUARD ANGEL』にしても、もっと今風にポップに歌うこともできるはずだ。あえて、歩み寄らない姿勢を感じる歌い方もTHE STAR CLUB(ザ・スター・クラブ)の魅力。
そして、あえて染まらない姿勢は、長くバンドを続けているザ・スター・クラブの戦略なのかもしれない。バンド映えするバンド。もっと多くの新しい層に聴いてほしいアルバム。
生ぬるいロックンロールが好きな人たちには衝撃的な1枚になるはず。
\聴きたい曲が入っている/